高血圧と診断されたとき血圧を下げるためには「食生活」や「生活習慣」の改善と共に「運動不足」を解消することも重要になってきます。
しかし、やみくもに運動すればいいのかというとそうではありません。
ダイエットがしたいから毎日ランニングやエアロビクスを行ったり、筋肉を付けたいから毎日筋トレを行ったりするのと、高血圧を改善するために必要な運動は違ってきます。
高血圧の方ならではの運動の仕方を守らないと非常に危険なことになりますので、今回は守るべき注意点を3つ紹介します。
ここでいう激しい運動とは、主に「無酸素運動」のことを指します。
無酸素運動とは、筋トレや短距離走などの短時間で大きな力を発揮する必要のある強度の高い運動です。
高血圧の方が無酸素運動を行ってしまうと、急激に血圧が上昇し血管に負荷がかかることで、もろくなっている血管がいつ破裂してもおかしくない状態になり、とても危険です。
なので、高血圧の方が運動をする場合は、有酸素運動と呼ばれる、ウォーキングやストレッチなど弱から中程度の強度の運動を継続して行うことが大切です。
有酸素運動についてはこちらの記事に詳しく説明しています。
⇒高血圧を下げるにはこんな運動がオススメです!
しかし、有酸素運動を行えばいいといっても、ランニングやエアロビクスの様な有酸素運動は、普段運動しない方がいきなり始めるのは危険なので、自分の体調や運動能力にあった運動を無理せず行うことが重要です。
有酸素運動は比較的簡単に出来て、身体への負担も少ない運動が多いので、水分補給を忘れがちになります。
しかし、有酸素運動を行うことで新陳代謝が活発になり、普段よりも汗をかく量が増えます。
体内の水分量が不足すると、血液中の水分量も減るため血液がドロドロの状態になり、血流が悪くなり、高血圧の原因になってしまいます。
さらに、ドロドロになった血液は血管にも負担をかけてしまうため動脈硬化になりやすくなり、その結果血栓が出来て、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしてしまうリスクがあります。
なので、「運動の前」「運動中」「運動の後」に必ず水分補給を行ってください。
しかし、あまり大量に水分を補給することは、血中の水分量を増やすことになり、高血圧には良いことではないので、コップ1杯の水などを3回に分けて補給するぐらいでいいかと思います。
高血圧の改善に運動を行う際のポイントとして「継続させる」ということが挙げられます。
毎日30分程度の有酸素運動を2日1回でいいので血圧が安定するまで、継続して行うことが重要になってきます。
無理をして「毎日1時間ウォーキングだ!」とか「毎日ストレッチするぞ!」とか急に張り切って無理をすると、1週間とか2週間・・・早い人だと3日くらいで飽きてきたり、きつくなってきたりして、結局、運動自体をやめてしまう恐れがあります。
そこで、注意点として「無理をしない」ということを意識して、自分に合った運動を楽しく行うことが大切です。
外に出るのが面倒な場合は、室内でできる軽い運動などから始めてみるのもオススメです。
室内でできる運動に関してはこちらで詳しく説明しています。
⇒高血圧の改善に自宅で、しかも室内で簡単にできる有酸素運動!
今回の下げ活ポイントは【運動のしすぎは危険・・・無理せず自分に合った運動を見つけよう】です。
高血圧の方の場合は運動のしすぎが、より危険な状態を招く原因になる場合がありますし、あまりきつい運動は、三日坊主の原因にもなりかねないので、自分に合った運動を見つけ、無理せず、楽しく運動することをオススメします。
運動だけで血圧を下げようとせずに「食生活の改善」「生活習慣の改善」「運動不足の解消」の3つをバランスよく行い、高血圧の予防、改善を目指しましょう。
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