一般的に血圧の正常値は・・・
上が130mmhg未満
下が85mmhg未満
と、言われています。
このどちらかの基準値を超えた場合に高血圧ということになります。
しかし、 日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が人間ドックを受診した150万人を対象に調査したところ、
上が147mmhg未満
下が94mmhg未満
までは、正常値であるという結果が出たそうです。
この結果をもとに現在定められている正常と言われている基準値を変更すべきとの議論がされているようです。
皆さんは、「降圧薬投薬開始基準」というものを知っているでしょうか?
原稿では130を超えると高血圧と診断され、医療機関などで指導を受けたりしますが、上140/下90以上になると降圧薬を処方されます。
これが「降圧薬投薬開始基準」で
上が140mmhg未満
下が90mmhg未満
の数値が当てはまります。
しかし、この上が「降圧薬投薬開始基準」ですが、2000年に大幅に改定されています。
2000年の改定以前は・・・
上が160mmhg未満
下が95mmhg未満
が、「降圧薬投薬開始基準」とされていました。
つまり、2000年の改定より前であれば140を超えても150を超えても降圧薬を服用する必要はなかったということになります。
これには諸説ありますので、どの説が正解かは断言できませんがいくつかの説を紹介します。
基準値を低くする理由
1.多くの人を早めに医療機関での検査へ誘導したい。
これは、健康診断などでの基準値を低めに設定することで、すでに高血圧の人の他にも高血圧の疑いがある人も早めにきちんとした医療機関での検査を受けさせて未然に重度の高血圧になることや、その他の病気を防ぐ狙いがあります。
2はちょっとブラックな内容なので、本当かどうかわかりませんが・・・
2.基準値を低くすることで、高血圧患者の数を増やし、降圧薬の売り上げを伸ばすため。
調べたところによると、2000年の「降圧薬投薬開始基準」が改定されたときに、「新たに約2200万人が高血圧患者に当てはまり、降圧薬の売り上げがそれまでの3倍に当たる1兆円を超える」ということを指摘した方がいたようです。
基準値を高くする理由
基準値を高くすることで、高血圧と診断される人の数を減らし、その結果医療費の削減を行いたいという国の狙いがある。
高血圧と診断される人が減れば、医療機関への受診者の減と降圧剤を服用する人の減が期待でき、国としての政策である医療費の削減に繋がるという説なのですが、本当でしょうか。
コレだと医療費は減るかもしれませんが、より大きな病気になる人や命を落とす人が増える可能性があります。
国民の健康を無視してまで、医療費削減といった政策重視で国が動くとは思えません。
いずれにしても、我々が決めれるものでもないですし、決められた値に従うしかないので、あやふやな基準、数値でなく、本当に安全な数値はどのくらいなのか、薬を服用しなければいけない正確な数値はどのくらいなのか、はっきりと統一してほしいところです。
今回の下げ活ポイントは【自分で判断せずに、ひとまず医療機関の指導に従う】
です。
一般的に言われている高血圧の基準値は「上が130mmhg未満/下が85mmhg未満」ですが、今回調べた感じだと医療機関や団体などによっては「上が147mmhg未満/下が94mmhg未満」でも大丈夫という所もあるようです。
だからと言って、高い方の基準値を目安に自分で「まだ、大丈夫だな」などと勝手に決めないで、検診で再検査と言われたり、医療機関で薬を処方されたりした場合はそれにきちんと従うことをオススメします。
現在の一般的な基準値「上が130mmhg未満/下が85mmhg未満」を目安に行動したほうが結果血圧を低く抑えることになるので、安全なのではないでしょうか。
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