普段何気なく過ごしていても感じることのある眠気やほてり、だるさは、頭痛や吐き気などとは違い、誰にでも起きるちょっとした体調の変化ですが、もしかすると高血圧が原因の場合があります。
そこで、高血圧が原因で本当に「眠気」「ほてり」「だるさ」が起こるのかを調べてみました。
答えは・・・○です!
原因として考えられるのは、「睡眠の質の低下」です。
人間は、寝ようとすると自然と血圧が下がり、眠気が来て睡眠に入ります。
しかし、高血圧の場合は、寝ようとしたときや睡眠中も血圧が高い状態が続くので、十分に深い睡眠に入ることができません。
結果、普通の人と同じ時間寝たとしても眠りが浅いため、睡眠不足になります。
毎日、十分な時間寝ているはずなのに日中眠気が強く訪れる方は、高血圧を疑ってみて、一度医療機関を受診してみることをオススメします。
答えは・・・×です!
まず、ほてり(火照り)とは、顔が紅潮し、顔や体が熱くなることをさします。
ほてりが起こる原因として考えられるのは、「自律神経の乱れ」です。
室内も暑くないし、風邪を引いているわけでもないのに、顔や体に熱さを感じ、何らかの原因によって体温が上昇している状態で、極端に言えば、お風呂上りのような状態になることです。
自律神経は血圧をコントロールする役割がありますが、その自律神経が乱れているとほてりが起こります。
つまり、ほてりが起こった場合は自律神経が正常な状態でないことをあらわしています。
その結果、もしかしたら高血圧になっている場合があるということですので、直接的に「ほてり」=「高血圧」ではなく「自律神経の乱れ」を改善するためにリラックスできる環境を作ったり、深呼吸してみましょう。
答えは・・・○です!
高血圧の方の多くが頭痛などと同様にだるさを感じることが多いようです。
しかし、「だるさ」を感じる度合いによっては、危険な状態になっている場合もあるので注意が必要です。
日常的に睡眠不足などから来る、体が重いとか頭がボーっとするなどの軽微なだるさは、それほど心配いりませんが、動悸、息切れ、などを含む「だるさ」は高血圧の合併症を引き起こしている可能性があります。
高血圧の合併症でだるさが関係するものは、心不全、糖尿病、腎臓病などです。
高血圧による心不全では心臓の機能が低下し、全身に十分な酸素や栄養を送れなくなり、動悸や息切れ、だるさなどが生じます。
糖尿病の場合は、糖をエネルギーに変換する機能が衰えることで、だるさを感じることがあります。
そして、腎臓病は高血圧が続くと併発することがある腎機能低下障害で、むくみやだるさ、頻尿、多尿などの症状が起こります。
腎臓病を防ぐには、腎臓に負荷を与える喫煙や過度のアルコール、塩分の多い食事、ストレスなどをできるだけ避けることが必要です。
このように、高血圧という自覚があるうえで、動悸や息切れ、だるさなどの症状が出た場合は、重大な合併症を引き起こしている場合がありますので、医療機関を受診してください。
今回の下げ活ポイントは【ちょっとした不調が重大な病気を教えてくれる】です。
「少し眠気がする」とか「顔や体が熱い」とか「今日は朝からだるいなぁ」とか、すべてがすべて高血圧のサインというわけではありませんが、もしかしたら「高血圧のせい?」と疑ってみることは大切かもしれません。
血圧を測定してみたり、医療機関を受診してみたり、ちょっとした不調から重大な病気を見つけられるかもしれませんので、自分の体調を普段から気をつけて観察してみましょう。
コメントを残す