高血圧の予防ということで、色々調べていると、なにやら気になる記事たちを見つけてしまいました。
それは「高血圧ワクチン」と呼ばれるものです。
現在、降圧薬を服用している人は分かると思いますが、降圧薬は毎日決まった時間に服用し続けなければならないので、わずらわしさを感じることがあります。
また、服用をやめることで、すぐ元の血圧が高い状態に戻ってしまうという大きなデメリットもあります。
それは、降圧薬は「血圧を下げる薬であって、高血圧を治す薬ではない」からです。
詳しくはこちらの記事を見てみてください↓
・高血圧は薬で下げちゃダメ!?それって本当なの・・・?
そこで、開発されていたのが「高血圧ワクチン」というものらしいで、これは一度の注射をするだけで、長くて数年間もの間血圧を下げる効果が持続するといわれています。
つまり、降圧薬を飲み続けているような効果が続くということです。
血圧が上がる原因とされている、血管の中にある物質「アンジオテンシンⅡ」が血管の壁に付くことで血管を収縮させてしまうのを、これまでの降圧薬はこの「アンジオテンシンⅡ」が血管の壁に付かないようにしたり、または「アンジオテンシンⅡ」が作られないようにするといった効果があるものですが、降圧薬は毎日飲む必要があり、わずらわしいものでした。
しかし、「高血圧ワクチン」は「アンジオテンシンⅡ」を攻撃するように血液内のリンパ球の一種に指令を出して、攻撃させ「アンジオテンシンⅡ」自体を壊し血管内部の壁に付着させないようにする効果があるそうです。
そしてその「アンジオテンシンⅡ」を攻撃する指示を受けたリンパ球の一種は体内に残り、継続して抗体を作ることで、効果が長期間持続するようです。
つまり、これまでは薬の力で高血圧の原因になるものを排除しようとしていたものを「高血圧ワクチン」を1度注射することにより体内で高血圧の原因になるものを継続的に攻撃する態勢を作り、解決しようということです。
まさに、1度の注射で1シーズン乗り切ることのできるインフルエンザなどの「予防注射」のようではないでしょうか。
高血圧ワクチンのメリットですが
1度の注射で長期間の効果が得られる
1度の注射で体内に継続して抗体を作るシステムを作るので、1年から長くて数年の効果が期待できます。
薬の継続的な服用のわずらわしさから解放される
毎日決まった時間に服用する、薬が無くなったらまた医療機関を受診するなど、定期的、継続的に薬を服用しなければならない際のわずらわしさから解放されます。
薬の飲み忘れやなどの心配がなくなる
降圧薬を毎日服用していると、飲み忘れてしまったり、時間の関係や仕事の都合などで、服用自体が困難になる場合がありますが、その心配がなくなります。
医療費が削減できる
一度のワクチン接種でいいので、定期的に受診していた医療機関の診察代や薬代などが削減できます。
デメリットは・・・
すべての原因の高血圧に効果があるわけではない
降圧薬には、カルシウム拮抗薬や利尿薬など種類は様々ありますが、そのすべての薬の代用にはならず、高血圧になっている原因によっては効果が無いものもある。
免疫システムが異常が起こり、自分の正常な組織などを攻撃してしまうリスク
体内に抗体を作るため、人によっては免疫システムが異常が起こり、自分の正常な組織などを攻撃してしまうリスクがあるかも・・・ということです。
色々な情報によると2017年の夏ごろからオーストラリアで治験が行われ、5年後の普及を目指しているそうです。
現段階でもマウスを使用した実験では、良い結果が出ているようなので今後5年間での人体に対する実験でデメリットの改善などが行われれば、かなり期待できるのではないでしょうか。
今回の下げ活ポイントは【5年後を待っている間に根本的な原因の解決も続けよう】です。
この手の画期的な薬の情報は、長年高血圧に悩まされている人にとっては、うれしい限りです。
しかし、まだ人体での実験が行われていないので、憶測や期待を含めた情報が多いのが現状です。
つまり、5年間期待して待ってみたけど、「実際に人が使用できるまでまだ時間が掛かる」とか、「重大な欠点が見つかり、やっぱり使い物になりませんでした」とかになってしまう場合もあるということです。
であれば、5年後に期待して待っている間に、自分の高血圧の原因を根本的に解決できるように行動していき、5年後「高血圧ワクチン?・・・もういらないよ」って言えれば最高です。
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