健康診断などで高血圧と診断され、病院に通い始めると薬(降圧薬)が処方されるのは当たり前のことになっています。
カルシウム拮抗薬や利尿薬など種類は様々ありますが、何らかの薬を処方され1週間から2週間程度様子をみて、また病院での測定という感じになります。
実際、私も病院に通っていた時期はノバウスク錠などの薬を数種類処方され、2週間に1回通院し血圧を測定していました。
おそらく20代など若いうちは、生活習慣の改善などを促される程度で済むのかもしれませんが30代40代と年齢が上がるごとに「高血圧=薬」という対応が取られることは当たり前なのではないでしょうか。
降圧薬に関しては1か月、2か月と定期的に服用することで、確かに血圧は下がりますし、わたしも正常値といわれる範囲まで、血圧を抑えることができたこともありました。
しかし、安心して病院に行かなくなったり、薬を飲むことを中断したりすると、すぐまた元の血圧値まで上昇してしまい、次の健康診断で引っ掛かるという悪循環を繰り返していました。
そこで、感じたのが「降圧薬って・・・意味あるの?」です。
服用している間は良いかも知れないけど、やめた途端に元に戻るのでは一時的な処置に過ぎないし、血圧が高いうちは一生飲み続けなきゃダメなのか?
そして、いろいろ調べてみると・・・ある事実に行き当たりました。
調べた結果、行き当たった事実は「降圧薬は血圧を下げる薬であって、高血圧を治す薬ではない!」ということです。
高血圧を治したいという思いで病院に通っていた私にとっては、衝撃的な事実でした。
もちろん、降圧薬が意味のない薬というわけではなく「高血圧を治したい」という目的には、適さないというのが正しいのかもしれません。
では、降圧薬はなぜ飲まなければならないのか?
高血圧の状態が長く続くと「脳卒中」や「心筋梗塞」などの重大な病気が起こる場合がありますし、それでなくても高血圧の状態のままでいると「動脈硬化」を引き起こし様々な病気につながる恐れがありますので、一時的な措置として血圧を安定させておく必要があります。
また、高齢の場合、加齢による血管の劣化が起こっている状態で、さらに高血圧で血管へのダメージがあれば、より簡単に血管を壊す原因となりかねません。
そういった意味で降圧薬は医師の処方があれば服用するべきだし、素人判断でやめるべきではありません。
尚、高血圧と診断され降圧薬を服用したことのある人の大半は降圧薬の服用を止めると、血圧が元の高い数値に戻るということが確認されているということも事実ですので、降圧薬で血圧が下がり安定しても、安心してはいけないということです。
病院に行って薬を処方してもらい、医師の指導を受け高血圧を治したいのであれば、薬(降圧薬)を使うことの意味と効果を正しく認識し、薬を服用しなくても正常な血圧値でいられるような状態を作ることが大切です。
では、薬を服用しなくても正常な血圧値でいられるような状態を作るためには、どうすればいいのか?
それは、降圧薬を服用して薬の力を借り、血圧を安定させている間に生活習慣や食生活の改善を行うことで、自分が高血圧である根本的な要因を解決することです。
ここで注意したいのが、高血圧は90%以上が「原因は不明」とされていますが、要因は明らかにされているということです。
ん?原因?要因?と思った方、私も思いました。
簡単に説明すると原因はその事象を起こしたものを1つに特定できるもの、一方要因は複数あり特定は出来ないが、その事象を起こした原因に影響があるであろうものを指します。
交通事故でたとえるなら、運転手が居眠りをして事故を起こした場合、事故の原因は「居眠り運転」となり、その要因は「疲れ」や「寝不足」などとなるわけです。
つまり、高血圧は多くの場合、明らかに特定できる原因は見つからないが、高血圧になるであろう複数の要因は分かりますということです。
高血圧は、その原因により「一次性高血圧」と「二次性高血圧」に分けられています。「二次性高血圧」であれば、腎臓病やホルモン異常など、高血圧の原因となる病気があるので、原因となる病気が治ると、高血圧も改善します。
そして、厄介なのが90%以上の原因不明の高血圧に当たる「一次性高血圧」です。「本態性高血圧」とも呼ばれ、原因となる病気などの明らかな異常がないのに血圧が高くなることを指します。
ただし、先ほども言ったように血圧を上げる要因は以下のようなものが明らかにされています。
・塩分の摂りすぎ
・老化
・肥満
・ストレス
・運動不足
・遺伝的要因 などです。
この要因を以下に解決するかが高血圧改善のポイントになりますので、自分に当てはまる要因をしっかりと把握し、生活習慣や食生活の改善、運動不足の解消を考えて行動しなければなりません。
しかし、自分の高血圧の要因を改善してもまだ高血圧が治らない方は、先に挙げた要因の中でも「老化」や「遺伝的要因」の可能性がありますので、医師への相談や薬の服用で解決する方法が最善かもしれません。
今回の下げ活ポイントは【薬に頼るのは最終手段!根本的な解決を】です。
タイトルの「高血圧は薬で下げちゃダメ!?それって本当なの・・・?」ですが、
答えは「ダメじゃないけど、根本的な要因を改善しないと意味無いよ」というところでしょうか。
まとめとしては、高血圧になった場合は念のため病院へ行き、まずは医師の指示に従うことです。
薬が処方されれば、きちんと服用し、定期的な通院を求められれば、きちんと通院すること、そして自分の高血圧の要因の改善を意識し、薬の服用をやめても正常値をキープできるようにするということです。
あくまでも「薬(降圧薬)は血圧を下げる薬であって、高血圧を治す薬ではない」ということをきちんと理解し、要因を改善するための期間を安全に過ごさせてくれるものという認識でうまく付き合っていきましょう。
それでも治らない、安定しないのであれば、最終手段として薬に頼ってみる。
これが、私の調べた最善の方法です。
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