「副作用のない薬はない!」と言われるように、眠気を感じたり、お腹がゆるくなったりなど、どんな薬にも大なり小なり副作用はあります。
本来期待する効果を得るためには、多少の副作用は許容する必要がありますし、市販薬や通常の病院で処方される薬にはそこまで重大な副作用がある薬は、あまりないこともあり、普段薬を飲む際に「副作用」をいちいちチェックして飲むことが少ないのが現実です。
高血圧の際に処方される薬も例外ではなく、それぞれの薬に副作用があります。
しかし、降圧薬と呼ばれる高血圧の薬は、服用期間が長くなる分、軽く小さな副作用も蓄積されて結果大きな症状として、体調不良などを引き起こすことがあるので注意が必要です。
そこで、今回から代表的な降圧薬の副作用を紹介していきます。
今回は「アムロジピン」の副作用と注意点です。
「アムロジピン」は、日本で最もよく使われるタイプの薬である「カルシウム拮抗薬」という降圧薬に分類され、血管を広げることで血液の流れを良くして血圧を下げる効果のある薬です。
商品名としては、アムロジンやノバルスク錠などとして処方されます。
動悸、頭痛、ほてり感、むくみ、歯肉肥大や便秘などが起こる場合があります。
動機や頭痛、便秘などの一般的にも分かり易い副作用と並んで、「歯肉肥大」という聞きなれない症状が副作用としてあるということです。
このように、聞きなれない副作用があるということを知っておくことで、ちょっとした体の異変が薬によるものなのか、そうでないのか、分かるだけでも、「副作用」を知っておいて損はないと思います。
歯肉肥大は「しにくひだい」と読み、その名の通り歯茎が腫れてしまう症状です。
歯茎が腫れてしまうことで、直接痛みを感じてしまったり、腫れた歯茎によって歯肉ポケットと呼ばれるスペースができてしまい、そこに雑菌などが入り込みやすくなり、歯肉炎などを発症してしまうことがあります。
結果、歯茎から血や膿が出るといった症状が加わることになります。
この副作用に該当する薬を服用し始めてから1か月~3か月程度の期間で発症することが多く、服用後は歯茎の状態に気を付けておくことが重要です。
発症してしまった場合の対処法としては、薬の服用を止めるか、他の薬に変更することで症状は回復するようです。
アムロジピン以外のカルシウム拮抗薬へ変更する場合は、同様の副作用があるため薬を変更変した後も注意が必要になります。
薬のとの相性や発症の確立など、個人差があるため薬の変更のみで改善される場合もあるので、十分な経過観察を行うことが重要です。
予防法としては、歯磨きを普段より念入りに行うことで、歯垢を除去することがあげられますが、これだけで発症を完全に防ぐことはできません。
しかし、発症の確率を低くすることが期待できますので、服用中は歯磨きを普段より念入りに行うことをオススメします。
また、定期的に歯科を受診し、メンテナンスをしてもらったり、アドバイスをもらうことで、より発症の確立を抑えることが出来ると思います。
今回の下げ活ポイントは【知らないよりは、知っておこう】です。
アムロジピンの副作用である「歯肉肥大」は長期間服用する必要のある降圧薬だからこそ知っておくべき副作用です。
「歯肉肥大」の発症時期が1ヶ月~3ヶ月くらいであることから、服用期間が短ければそれほど気にする必要がありませんが、長期間服用する薬の場合は徐々に進行する可能性がある「歯肉肥大」の予防も服用初期から行うことで、ある程度防ぐことができるかもしれません。
このように、副作用を知っておくことで防げる可能性がある症状などがあるということも知っておく必要があります。
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