アルコール・・・つまりお酒って、なにか病気をすると、すぐに「控えなさい」とか「禁酒しなさい」とか悪者にされてしまいます。
もちろん、お酒の飲みすぎが原因の病気もあるので、間違ってはいないと思いますが、高血圧に関しては、どうなのでしょう?
やはり、他の病気同様に飲まないほうが良いのか・・・気になったので調べてみました。
そうなんです、実はアルコールを飲むと一時的に血圧が下がりますが、ここで注意したいのは、あくまでも「一時的に」ということです。
一時的には下げてくれますが、その後飲酒を続けていると血圧は逆に上がってしまいますので、あまり長時間の飲酒や大量の飲酒は逆効果になります。
一時的に血圧を下げてくれることもそうですが、他にも高血圧に良い面があります。
まず、善玉コレステロールと呼ばれる、体内に残っている古いコレステロールを、肝臓に送る働きがあり、血管内をきれいにして動脈硬化を予防する効果があります。
また、アルコールには、血液を固まりにくくする効果があるため血栓、梗塞を予防してくれます。
さらに、アルコールを飲むことで「ストレスを解消」につながります。
高血圧の原因のひとつであるストレスを解消してくれるのは、かなりうれしい効果です。
アルコールは高血圧に良い面もありますが、やはり悪い面もありますので、しっかり認識しておきましょう。
まず、アルコールを飲むときに欲しくなる物といえば・・・?
そうです「おつまみ」ですね。
すべてがそうではありませんが、「おつまみ」というと「味が濃い」「カロリーが高い」ものが多いです。
「味が濃い」と言うことは、それだけ塩分量が多いということになりますので、高血圧の敵である塩分を多く摂取してしまうことになります。
アルコールを飲んだ状態だと、味の濃いものがおいしく感じる傾向にありますし、アルコールを飲み続けていると味覚が低下し味を薄く感じてしまうことがあり、余計に味の濃いものを食べてしまうようになります。
「カロリーが高い」おつまみに関しては、高血圧の原因のひとつでもある肥満の原因になるので、アルコールと揚げ物などの組み合わせが好きという方は、注意しましょう。
次に、長い間アルコールを飲み続けると、腎臓からマグネシウムやカルシウムが失われるといわれています。
マグネシウムやカルシウムは血圧を下げる効果のある栄養素ですが、アルコールを飲むことで、それらが体内から減少していきます。
高血圧の対策として、マグネシウムなどを意識的に摂取している場合は、意味がなくなるので、注意が必要です。
以上のようにアルコールには高血圧に良い面と悪い面の両方があります。
しかし、良い面に関して言えば、すべて「適量を守った場合」という一文が必要になってきますし、悪い面に関しては「過度に飲みすぎた場合」という一文が必要になってきます。
つまり、「酒は百薬の長」という言葉があるとおり、適度に飲む程度なら血圧にも良い影響を与えてくれるということです。
ちなみに厚生労働省が定める「節度ある適正な飲酒」のなかの基準では1日あたりの適量は以下のように紹介されています。
ビール(度数5度)・・・中びん1本(500ml)
缶チューハイ(度数5度)・・・1.5缶(約520ml)
日本酒(度数15度)・・・1合(180ml)
ワイン(度数14度)・・・1/4本(約180ml)
焼酎(度数25度)・・・0.6合(約110ml)
さらに、上記の適量を守った上で「週に2日の休肝日」を設けて肝臓を休ませてあげることで、より健康的な生活を送ることができます。
今回の下げ活ポイントは【無理して我慢するより、適度な飲酒で高血圧対策】です。
今回、調べてみてアルコールは必ずしも血圧に悪い影響を与えるわけではないということが分かりました。
また、「まったく飲まない」とか、逆に「飲みすぎる」ことよりも「適度に飲む」ことで、より血圧には良い影響があることも分かりました。
高血圧になったからといって、無理をして完全に禁酒してストレスを溜めるよりも、現状の飲酒量を見直して適量を心がけて無理なくお酒と付き合っていくほうが、上手な下げ活につながりますので、まずは日ごろの自分の飲酒量を適量なのか見直してみましょう。
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