高血圧の原因は、運動不足や塩分の摂りすぎ、肥満など、様々ありますが「ストレス」も血圧を上げる原因のひとつです。
運動不足や食生活の乱れは、「最近、運動してないな」とか「味の濃いものばかり食べているような気がする」とか自分でなんとなく気づくことができますが「ストレス」に関しては、知らず知らずのうちに受けているなんてこともあり、気づいた時にはストレスが溜まっていることもあるので、注意が必要です。
これまでは、「ストレスを感じると交感神経の働きで血管が収縮してしまい、血圧が上昇する」と当たり前のように説明されてきました。
しかし、最近ではより詳しくストレスと血圧の関係が分かってきたようです。
心理的なストレスを受けることで、脳から副腎ホルモンという物質が分泌され、その刺激を受けた副腎からアドレナリンが、神経の末端からはノルアドレナリンが分泌されます。興奮したときなどに多く分泌されるアドレナリンという物質は、心拍数を高める効果があります。
また、ノルアドレナリンは交感神経を刺激してしまうので、血管を収縮させます。
このような作用は、ストレスを受けたときのそれに対抗するための必要な防御反応なのですが、結果として血圧を上昇させてしまうことにつながります。
ストレスと一言にいっても実は大きく分けて2種類あることを知っていましたか?

・寒さや暑さ、湿度などの気候条件の変化
・過労
・スポーツのしすぎやスポーツ中に受ける緊張
・睡眠不足 など
肉体的ストレスについては、気候や気温の変化など当たり前に起きることで自分がストレスと感じていなくても、身体はストレスとして認識していることが多々あります。
スポーツをしてストレス発散をするつもりが、肉体的に過度な負荷を与えることは、よりストレスを感じることになりますので、気を付けましょう。

・人間関係や仕事、学業などの悩み
・近親者の死
・自分の病気に対する不安、苦痛
・離婚や別居
・怒りや興奮 など
一般的にストレスというと、こちらの「精神的ストレス」を思い浮かべると思います。
悩みや不安などの自分の将来や家族のことを心配して湧いてくる感情や、怒りや興奮のように精神的に不安定になることで過度なストレスを受けてしまう原因になります。
人間が生きているうえでは、悩みや不安、怒りなどをすべてなくすことは不可能といってもいいと思います。
そこで、このストレスと「うまく付き合う」または「うまく解消する」ことが重要になってきます。


しっかりとした十分な睡眠と入浴を心掛けることは、身体と心のストレスを解消してくれて、抵抗力を高めてくれます。
ストレスがあると脳が緊張した状態が続くため、なかなか寝付けないといった症状が出てしまいますが、その場合は無理に眠ろうとしないで、眠くなるまで本を読んだり、音楽を聴くなどの方法で脳をリラックスさせましょう。
リラックスするからと言っても、喫煙や飲酒などは血圧を上げてしまうので、絶対にダメです。
また、ぼーっとしているとついつい考え事をしてしまいがちですが、出来るだけ考え事はせずに、読書や音楽に意識を向け、楽しいことを考えましょう。
入浴に関しては、布団に入る30分~1時間前に、ぬるめのお湯につかるとリラックスできて、寝つきが良くなります。
不安があったり、興奮状態でストレスを感じている時は、無意識に入浴もすばやく済ませてしまうことが多いようです。
しかし、入浴することは身体と精神的な緊張を和らげる効果があるので、音楽を聴いたり、好きな本を読んだり、何でもいいので「入浴の時間を楽しむ」という意識を持つことも重要になってきます。


人は不安を感じたり、興奮してストレスを受けているときは、自然と浅く早い呼吸になります。
その逆で、寝る前や起きた後など精神的、肉体的に落ち着いている状態のときは、自然と深くゆっくりとした呼吸になっています。
つまり、深くゆっくり呼吸をすることで、精神的、肉体的に落ち着いた状態へと移行させることができるということです。
そして、この深くゆっくりとした呼吸は「深呼吸」という形で、誰でもいつでもできる呼吸法です。
深呼吸は、ストレスを和らげる効果があり、深呼吸することで、脳に「落ち着け、リラックスしろ」と言う指令が送られるためで、ストレスを和らげる効果と共に血圧自体を下げてくれる効果がありますので、不安感や苦痛、興奮を感じた場合に行うとリラックスできるので、オススメです。
深呼吸の詳しいやり方はこちらの記事で紹介しています。
⇒健康診断が怖い・・・私の「高血圧がでる理由」と「少し下げれる方法」
今回の下げ活ポイントは【ストレス解消=高血圧解消】です。
ストレスを受けることも、溜めることも血圧を上げる原因になります。
つまり、ストレスを解消することは高血圧を解消することに繋がります。
できれば、ストレスを受けずに生きていければベストですが、それは不可能に等しいのでストレスを受けた場合は上手く回避し、溜まっている場合は上手に発散していきましょう。
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