TVや雑誌などで高血圧の話題が取り上げられると、必ずと言っていいほど「玉ねぎ」が登場し「血液がサラサラになります!」とか「高血圧予防にはもってこい!」なんて紹介されます。
もちろん、「玉ねぎ」が高血圧の予防や改善に効果があるからなんですが、他にもこのような理由が考えられます。
「玉ねぎ」が紹介されやすい理由
・スーパーやコンビニなど、どこにでも売っていてる。
・価格が高くない
・1年中季節に関係なく販売されている。
この様な理由から、だれでも手軽に購入して食べられる食材として紹介しやすいということです。
トマトや納豆なんかも、同じような理由で健康をテーマにした内容の時はよく登場しますよね。
しかし、「玉ねぎ」にはもう一つ紹介しやすい理由があります。
それは・・・料理に使いやすいという点です。
トマトや納豆はそのまま食べるのが基本ですが、玉ねぎは、そのままでサラダに使用してもいいし、スープに入れたり、野菜炒めにしたり、その他カレーや揚げ物など調理法は様々あるので、飽きにくいという強みがあります。
以上のように、手に入れやすく、使い勝手のいい「玉ねぎ」は誰でも知っている高血圧に良い食べ物として常識になっています。
では、玉ねぎは高血圧の予防や改善になぜ良いのか?
それは、玉ねぎに含まれる「硫化アリル」という成分が関係しています。
この「硫化アリル」は玉ねぎの他にもニンニクなどのユリ科の植物やネギなどにも含まれています。
玉ねぎやネギを切った時に目が痛くなり涙が出たり、生で玉ねぎやニンニクをかじった際の辛味の成分が「硫化アリル」になります。
その他「ニンニクを食べると食欲が増す」なんていう効果も、この「硫化アリル」が胃の中の消化液の分泌を促進させるために起こる効果です。
そして、「硫化アリル」は体内で吸収され血液中に入ると・・・
・血液の凝固や血液のかたまりである血栓を溶かす
・血液中の脂質の量を減らす
・動脈硬化の原因でもあるコレステロールの増加を抑え予防する などの効果があります。
つまり、血液の凝固やかたまりをとかし、脂質の量を減らすことで血液の流れを良くし血圧が上がることを防いでくれます。
いわゆる「血液をサラサラにする力」を持っているということです。
※ちなみに、コレステロールも血管の中にたまると血圧を上げる原因になります。
なので、玉ねぎを食べることは高血圧の予防や改善に効果のあることだといえるのです!
玉ねぎが高血圧に効果があると分かったところで、次に知りたいことは・・・玉ねぎ(硫化アリル)をどーすれば効率よく摂取できるのか?だと思います。
そのためにはまず「硫化アリル」の特徴を知る必要があります。
硫化アリルの特徴
水溶性のため水にさらすと成分が流れ出る
硫化アリルは水溶性のため、長時間水にさらしていると硫化アリルの成分自体が水に流れ出ていってしまいます。
加熱すると成分が失われる
加熱調理の仕方によっては、こちらも硫化アリルの成分自体が失われてしまいます。
硫化アリルの特徴・・・「面倒くさい」と思った方いるのではないでしょうか?
では、硫化アリルの成分を極力失わない方法はあるのか・・・調べてみました。
硫化アリルを守る方法
玉ねぎを切ったあとは、極力水にはさらさない!
辛みを消すために水にさらしたくなるのは分かりますが、生で食べる場合は水にさらすのではなく、15~20分ほど空気にさらして置くと、それなりに辛みが抜けるようです。
加熱調理の前に切った状態で15~20分ほど空気にさらす!
玉ねぎを切ってから、こちらも空気にさらして置くことで、加熱しても成分が壊れにくくなります。
油と一緒に加熱しよう
加熱に弱い「硫化アリル」ですが、油と一緒に調理すると成分が壊れにくい状態になりますので、油を使用して調理する炒め物や揚げ物として玉ねぎを食べることで、硫化アリルを効果的に摂取することができます。
尚、煮物やスープなどで玉ねぎを使う場合は煮込む前に玉ねぎをさっと油で炒めればいいそうです。
今回の下げ活ポイントは【調理法を理解して効果的に摂取しよう】です。
玉ねぎの成分である「硫化アリル」が血液をサラサラにしてくれることで、高血圧の予防や改善に効果があることは分かっていただけたと思います。
しかし、調理法を間違えてしまうと、せっかく食べた玉ねぎから効率よく「硫化アリル」を摂取することが出来なくなってしまいます。
・生で食べる時は「水にさらさずに、15分程度空気にさらす」
・加熱するときは「切った後に15分程度空気にさらす」+「油を使って調理する」
この2点を守って、美味しく効率的に「硫化アリル」を摂取して高血圧の予防、改善に役立てていきましょう。
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